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「Hvalaフヴァーラ」 アルバムこぼれ話  Vol.18
薩摩琵琶奏者 坂田美子さんとの出会い(2021.1.2
5更新)


ヤドランカは来日以来、多くの日本人アーティストと交流を深めていきましたが
薩摩琵琶の奏者、坂田美子さんとの出会いも、ヤドランカにとっては大きなものでした。


坂田美子さん ホームページより
https://yoshiko.kmlw.net/profile.html


二人が初めて出会ったのは今から30年位前。
ヤドランカが来日して間もない頃。

ヤドランカから聞いた話では
ある日NHKの番組収録があり、ヤドランカが待機していると、
どこからか面白い音が聴こえてきた…
音のする方を見ると、何やらサズに似た楽器を調律している若い女の人がいる。
興味を持ったヤドランカは彼女に話しかけます。
「コレは何ですか?」
この時から、ヤドランカと坂田美子さんとの交流が始まったそう。

サズを弾くヤドランカにとって、薩摩琵琶の音色はとても興味深いものでした。
音は全く違うのですが、二つの楽器はもともとの起源は同じ。
(サズの起源についてはアルバムこぼれ話コラムVOL.1参照)
意気投合した二人は以後、かけがえのない音楽仲間となります。


2006年 スロベニア マリボールでのコンサート


2006年 ボスニア・ヘルツェゴビナ モスタルでのコンサート前

前列左より「アドリア海のおはよう波」著者長原啓子さん、坂田美子さん
ヤドランカ、喜多直毅さん、鬼怒無月さん、 ダミル・イマモヴィッチさん 
後列左の方は招聘元のスタッフの方

ギタリストの鬼怒無月さん、そしてバイオリニストの喜多直毅さんも加わり、
ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボをはじめ、旧ユーゴはもとより、
世界各地で演奏をするようになりました。

ヤドランカは祖国の人々に日本の優れたアーティストを紹介したいと文化交流活動にも力を入れていきます。
坂田さんは「びかむ」というユニットでの活動もされています。
「びかむ」のメンバーは尺八の坂田梁山さん、琴の稲葉美和さん、パーカッションの木村たかのぶさん4人。
琴の稲葉さんも、坂田さんと一緒にヤドランカとコンサートで共演されています。
ヤドランカの周りには優れた才能が集まっていたと改めて思います。
http://b-come.jp/pf.html びかむホームページ

共同通信のインタビューによると、坂田さんはヤドランカとの出会いによって
「琵琶を持ったら平家物語を歌う」という固定観念を打ち砕かれたと語っています。
ヤドランカ自身も坂田さんから刺激を受け、二人で素晴らしい作品を残しました。

二人のコラボした作品には「HI NO HOTARU」という作品があり、斬新な名曲です。
アルバム「baby univers」に収録されています。


アルバム「baby universe」

悼盤収録の「鮎かつぎ唄」も二人がコラボした作品のひとつ。
次回はその話を。


追悼盤 「Hvala フヴァーラ 〜ありがとう ヤドランカ・ベスト」 日本コロムビア ご試聴・ご購入サイト https://columbia.jp/artist-info/jadranka/discography/album.html


  
日本コロムビア ご試聴・ご購入サイト


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