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「Hvalaフヴァーラ」 アルバムこぼれ話 Vol.1
旅する楽器サズ


サズはトルコやバルカン半島諸国に伝わるリュート系の民族楽器です。
リュートとはアラビアで生まれた楽器ウードが変形したもの。
中世からバロック期にかけてヨーロッパで大流行したそうです。 
当時の絵画にもよく描かれています。
     
   

もともとペルシャのバルバットという楽器が西に流れてウード、そしてリュートに変形し、
東に流れて中国や日本の琵琶になったと言われています。
7.8世紀頃、日本に伝来した琵琶は琵琶法師によって演奏されましたが、
サズもまた吟遊詩人によって、弾き語りに使われてきた楽器。 共通するものがあります。
 


サズはリュート系に属する楽器ですが、その起源には諸説あるようです。
イランのスーサ遺跡から発掘された約9000年前の陶器には、長い竿の楽器を弾く人の
描写があるのだとか…。

 


サズの祖形はイランのセタール(3弦の意味)で、セタールは日本の三線や三味線に
繋がると言われています。
三味線の原形になるものが日本に伝来したとき、琵琶法師によって現在の三味線に近い形に
改良され、琵琶と同様に撥で弾かれるようになったそうです。



サズと三味線のルーツは同じで、琵琶も親戚同士。
人間だって国は違ってもみんな親戚同士なのだとヤドランカは言っていました。



サズは形を変えながらシルクロードを旅してきた楽器。
その語源は笹が奏でる風の音からきているそう。



アルバム一曲目の「誰かがサズを弾いていた」では
月の夜、一人の吟遊詩人がサズを弾きながら、シルクロードの旅物語を紡ぎます。
かつて彼がキャラバンサライ(隊商宿)で出逢った娘さんが、歌ってくれた歌も
サズが旅したように東へ西へ、遠い異国を旅してゆくのでしょう。

シルクロードに思いを馳せれば
やさしい音色が遥かな旅へと誘います。
サズの音に
心を澄ましてみて…


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© 2013 JADRANKA.